ALMで Production List が引き起こすマジック
Production data を有効にしたList (Production List) は同期されないとAnapedia で紹介しているが、これには例外がある。
下記の流れでALM環境を構築したと想定する。
- 開発モデル作成
- Production Data を有効にしたList (L1) を作成
- 上記リストをRows に、Line Items をColumns に置きモジュール (M1) を作成(ラインアイテムは少なくても一つ作成)
- リビジョンを作成し、モデルコピーから本番モデルを作成
- 開発モデルでL1 にアイテム a, b, c を追加
- 本番モデルでL1 にアイテム x, y, z を追加
- 開発モデルで b を非表示にし、モジュールを保存
- リビジョンを作成し、同期
手順完了後、M1 は下記の状態になっていることを期待する:
開発モデルでは列 a, c が表示されていて、本番モデルでは列 x, y, z が表示されている。
しかし実際には下記のようになっている:
開発モデルでは列 a, c が表示されていて、本番モデルでは列 x, z が表示されている。
開発モデルで b を非表示にしているのに、同期後なぜか y が非表示になる。
これはAnaplan が内部的にリストアイテムをID で管理しており、"M1 でID##が非表示された" という情報が同期されているからだ。
ID はアイテムが作成される度に自動的に加算されていき、また同じ数値から始まるため、開発モデルと本番モデルでID が重なることがある。
上記のとおり、名前が全く一致しないのに同期後、FilterやChartで想定外のアイテムが表示/非表示されたりするのはIDが重なっているのが理由である。
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